公明党議員団行政視察

7月20日〜22日まで青森県平川市、北海道室蘭市、千歳市へ会派「公明党議員団」行政視察に行ってまいりました。いずれも各市役所において視察事項の説明を受けました。

 

【1日目:平川市 「ふるさと納税」について】

平川市では平成25年度のふるさと納税額が、580,000円(7件)と青森県内10市の中で最下位で、この状態を脱却するために4つの柱を掲げ、平成26年度から(実際には平成27年1月から)ふるさと納税の取り組みが強化されました。

4つの柱とは、

 ①特産品の「ラインナップの充実」

 ②寄附をしたくなる「目的づくり」

 ③寄附をしやすい「環境づくり」

 ④平川市を知ってもらう、訪れてもらうための「仕掛けづくり」

その結果、平成27年度のふるさと納税寄附金額が青森県内で第1位となりました。

具体的な取り組み内容の説明を受け特に感じたことは、返礼品として特産物のりんごが大きな強みとなっていること、また自宅でインターネットからの申し込み、クレジットカードで寄附ができる仕組みづくりなどが、申込件数、寄附金額の大幅な増加につながっているということです。本市においても、特に寄附をしやすい環境づくりをめざし改善していくべきであり、平川市の取り組みは大いに参考となりました。

【2日目:室蘭市 高齢者見守り事業「高齢者たすけ隊・見守り隊」について】

室蘭市では、高齢化率が平成19年3月末の27.4%から平成27年3月末までの8年間で35.2%に推移しました。

「高齢者たすけ隊・見守り隊」は、高齢者を孤立や孤独から守るとともに、生活面で困っていることがあればサポートすることで、地域において安全で安心して暮らせるよう、近隣住民や民間事業所の協力も得ながら、高齢者を支援していく行動組織として平成19年12月に創設されました。

この組織は、地域において高齢者の異変を察知し、地域包括支援センターに連絡をする「高齢者みまもり隊」と地域包括支援センターと連携し、高齢者の生活面などをサポートする「高齢者たすけ隊」で構成されています。今後、「高齢者たすけ隊・見守り隊」の役割は、ますます重要になると思われます。

【3日目:千歳市 千歳学出前講座について】

千歳学出前講座とは、市民と市民、市民と学校や企業、市民と市職員が顔を合わせて互いに学びあうもので、情報の共有や人のネットワークづくりを図り、市民と行政が協働で生涯学習のまちづくりを進めることを目的に実施しています。

出前講座のメニューは、仕事編、市民編、市役所編から構成されており、平成28年度では仕事編38講座、市民編98講座、市役所編144講座とメニューも豊富で、市民のニーズにも対応し多くの方に利用されています。本市においても、出前講座のさらなる充実が図れるよう、千歳市の取り組みを参考にさせていただきたいと思います。