木更津市では、2016年に有機農業の推進を図る「オーガニックなまちづくり条例」を制定。2019年から専門家の技術支援を受けながら、生産者の協力を得て、有機米の栽培がスタート。収穫後は、「きさらづ学校給食米」として学校給食に提供し、地産地消につなげている。当初、栽培する生産者は5名(栽培面積が計1.8ha)であったのが、学校給食という安定的な販路が確保できたことで、2024年度には21名まで拡大。有機米は慣行米より割高になるため、差額分は市が補填している。この有機米を教材にした食育も行われ、児童生徒からは「環境にやさしい取組なので良いと思う」などの声が寄せられている。オーガニックビレッジ宣言を行なっている本市においても、学校給食への有機農産物の導入が進められているが、地産地消や食育の推進、児童等が農業や食への関心を深められるよう、さらに取り組んでいくことが重要であると考える。